2022/09/27
今回は,最近見た映画の話です。
とはいうものの,映画館で見た訳ではなく,テレビで放送していた2016年の作品で,しかも見たのは半年ほど前と記憶しています。細かい部分はほぼほぼ忘れてしまっていますので,ネットで情報を調べつつ,思い出しながら書いています。
舞台は1961年のアメリカ,ソ連との間で宇宙開発競争が激化していた頃のNASAラングレー研究所。そこで働いていた3人の黒人女性のお話しです。
キャサリンは計算手として,ドロシーは管理職として,メアリーはエンジニアとしての成功を夢見ていました。
しかし,当時は有色人種に対する差別・偏見が根強く残っており,また職業柄,女性差別も顕著でした。そうした理不尽な環境の中でも夢を諦めず,仕事に打ち込み,やがて有人宇宙船打ち上げという重要な国家プロジェクトの中で大きな役割を果たすことになります。
「ネタばれ」はしたくありませんので,内容についてはここまでにしたいと思います。
この映画は,ある程度の脚色はあるものの,実話に基づく作品です。本編終了後には実際の3人が紹介されます。
つい数年前までご健在だったようです。
朝日新聞デジタル:映画「ドリーム」モデル,キャサリン・ジョンソン氏死去
前情報は何もない状態で,「宇宙船打ち上げに関する映画か,面白いといいな」と思いながら見始めたのですが,とても良かったです。個人的には,これまで見た映画の中でベスト5に入ると感じています。まとめている訳ではないので,何がベスト5かは決まっていませんが。
当然,キャストも分からない状態で見始めたのですが,主人公キャサリンの上司ハリソンが「あれ?なんか似てるな~」と思いつつ見終わってから調べて分かったのですが,思った通りケビン・コスナーでした。90年代前半の彼の映画はいくつか見た覚えがありますが,今回久々です。それこそ20数年振りかもしれません。でもあまり変わってないなぁという印象でした。
とても良い映画だったのですが,唯一気になったのが「ドリーム」というタイトル。なんだか内容の割に薄っぺらいタイトルだなぁと感じました。
ちなみに原題は「Hidden Figures」。直訳すれば「隠れた 数字」。計算手という職業をよく表しているタイトルだと感じます。さらには「知られていない 人物」という意味もあるようです。宇宙船打ち上げという,膨大な人員が関わる仕事にも,取り上げられるのは宇宙飛行士だけということがあると思いますが,偉業を遂げながらも脚光を浴びていない人物という意味もあるのかなと。
邦題はなぜ「ドリーム」なんだろう?と思って調べたところ,「ドリーム」というタイトルそのものについてではないのですがちょっとした(ちょっとどころではない?)動きがあったようです。気になった方は以下をどうぞ。
ITメディアビジネスオンライン:「ドリーム 私たちのアポロ計画」邦題変更 「ドリーム」に
とても私好みの映画でした。ぜひ機会があれば皆様も・・・と言いたいところではあるのですが,実は私,人から勧められた映画を見るのが好きではないのです(笑)勧められたのに「面白くなかった」とも言えませんし,勧めたのに「ぜんぜん面白くなかった」と言われるのも抵抗があるからです。ですから私も勧めません。という訳で,個人的な感想として受け止めていただければ幸いです。
ひらいわ質店
PS
以下の動画は,本編中の意見陳述のワンシーンです。この映画の良さがお分かりいただけると思いますが,ある意味「ネタばれ」にもなりますので,ご注意ください。